大阪の「自然」


先日、デービッド・アトキンソン著「新・観光立国」を再読していたら、次のような記述が出てきました。


 

観光立国の4条件は「気候」「自然」「文化」「食事」
(新・観光立国 P57)

デービッド・アトキンソン氏はゴールドマンサックスのアナリストを経て、現在は「小西美術工藝社」の会長兼社長をしておられます。
「小西美術工藝社」は国宝・重文の補修を専門とする会社です。
 
グローバル金融の最先端から、「日本の文化遺産を守る仕事」への転身は、当時、大きな話題となりました。
 
全くの畑違いの仕事。
どう考えてもこの二つの仕事に「つながり」は見えて来ないからです。
(余談ですが、「ウォール街」や「シティ」ではこのような転身は全く珍しくないそうです。この「新・観光立国」を読むと、ファイナンスのスペシャリストが何故「小西美術工藝社の経営を引き受けたのか」という彼の「動機」が浮き彫りになってきます。)
 
さて、このアトキンソン氏の観光立国4条件の「自然」という言葉にふと目を止めました。
「大阪の『自然』とはなんだろうか」
 
人生のどの時期をとってみても都市部でしか生活したことが無く、また「アウトドア」という趣味も持たず、「自然」と言えば学校時代の遠足や、観光旅行でしか経験したことがありません。
 
大阪の自然。この身近な存在に対してずっと無関心ではなかったか。そんなことを省みながら少しネットで検索してみました。
 
大阪観光局が「大阪の自然を楽しむ」というサイトを運営しています。
 
 
また大阪府環境農林水産部では「大阪の自然ガイドブック・生き物から見た大阪の自然」という冊子発行しています。
 
 
アトキンソン氏によると

「日本は動物と植物に非常に恵まれています。あまり知られていませんが、国連の数字によると、日本は1平方キロメートルあたりの動物、植物の数で言えば、実は世界一を誇っているのです」
(新・観光立国 P66)

 
大阪の自然。
知らなかっただけでとても豊かなようです。遅ればせながら、自然という大阪の観光資源を今後は訪ね歩いてゆきたいと思います。

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