筆者が好きな大阪本の中で、他の人にも一読を薦めたいイチオシが中沢新一の大阪アースダイバーです。
中沢新一は人類学者・宗教学者として、1980年代・彼が30代の時に論壇デビューを果たしました。以来30年余り、この分野では数少ない、ベストセラーが書ける学者です。
語り部として卓越した才能があるのだと個人的には思っています。
そんな語り部中沢新一が、縦横無尽・自由闊達に、美しく理知的な文体で大阪を論じてゆきます。
そんな大阪アースダイバーがなんと一回限りですがテレビ化し、5月26日に放送しました。
カンテレ開局60周年特別番組「大阪アースダイバー ケンコバ的歴史発掘手帖」です。
ケンドーコバヤシがメインキャストですが、原作者の中沢新一も出演しています。
個人的にはNHKの「ブラタモリ」の様に「続編・シリーズ化を期待」したいくらい、原作とは全く違う、「テレビ番組ならではの楽しさ」があります。
筆者の稚拙な解説よりも「百聞は一見にしかず」。是非この「大阪アースダイバー」が紡ぎだす「大阪の世界」を経験してみて下さい。
さてこの「大阪アースダイバー」を思慕する本が現れました。その名も大阪ソースダイバー。
中沢新一が決して書くことがなかった「ソースから見る大阪の真実」が、面白おかしく・しかも美味しく、かつ深みを以て描かれています。
私たちREBORNの地元・「新世界の串カツ」に関する深い文化論も登場します。
「大阪アースダイバー」+「大阪ソースダイバー」の二冊で、大阪観光が更に深まること、確実です。
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